考えたり、行動したりするときに、心地よくスムーズに使える脳のこと。右利き、左利きと利き手があるように、脳にも右脳か左脳かの「利き脳」があり、インプットとアウトプットの組み合わせでタイプは4つ。それぞれに行動の癖や苦手なこと、得意なことの傾向があるんです!
右脳は、ひらめきやイメージを処理して、音楽を聴いたり図形を読み取ったりする分野に敏感。
左脳は話すことや書くこと、分析や論理的な思考が得意です。
【あなたの利き脳をチェック!】
指組みと腕組みで分かります。意識せずに自然に組み、どちらも「下にくるほう」を見ます。
インプット:指組みでチェック
●右手の親指が下なら右脳タイプ
●左手の親指が下なら左脳タイプ
アウトプット:腕組みでチェック
●右腕が下なら右脳タイプ
●左腕が下なら左脳タイプ
【この4タイプに分かれます】
インプット:情報を取り込んで把握するときに使う脳
アウトプット:整理した情報を行動で表すときに使う脳
■右右タイプ……IN:右脳/OUT:右脳
■右左タイプ……IN:右脳/OUT:左脳
■左右タイプ……IN:左脳/OUT:右脳
■左左タイプ……IN:左脳/OUT:左脳
上のチェック法で自分の脳タイプが分かったら、自分の整理収納、片づけ癖を思い起こしてみて。あの方法もこの方法も、うまくいかなかったのは脳のせい! これからは、脳が得意な収納を伸ばしましょう。
右右タイプ 細かいことは気にしない♪
【直感で行動し、細かい分類や「戻す」作業が苦手】
芸術的な感性を持つ右脳タイプ。インプットもアウトプットも右脳が優位の「右右タイプ」は、視覚で物事を捉え、直感で行動するのが特徴です。ものを取り出すときに「あの辺りにある」という位置認識能力はすぐれている反面、使ったら元の場所に戻すルーティーンが非常に苦手。細かな分類やラベリングも面倒くさく、出しっぱなしのものや使いっぱなしのものも増えがちです。
【このタイプのよくある困りごと】
・ 計画どおりに進められない
・ 目に入らないものは使わなくなる
・ 空きスペースにものを積み重ねてしまう
【こう伸ばそう!】
空間の把握が得意で美的センスにすぐれていますが、手順が多いととたんに面倒に。パッと感覚的にしまえるワンアクション収納や、緩い分類でしかも中身が見える収納なら、楽しみながら、きちんと整理整頓ができます!
右左タイプ ビジュアル命!
【理想を目指す完璧主義者。それがアダになることも】
ものごとを右脳で感覚的に捉え、左脳の緻密さで表現しようとするタイプ。ビジュアル重視でお店のようなディスプレー収納を理想とし、実用性にも妥協せず、完璧を目指そうとします。そのために、なかなか作業に取りかかれなかったり、一つダメになると急激にモチベーションが下がることも。空間の管理は得意ですが、「まだ入る」と詰め込んでしまう面もあり、在庫管理は少々苦手。
【このタイプのよくある困りごと】
・ 一つダメになるとモチベーションが下がる
・ 慎重になり過ぎて捨てられないことがある
・ 在庫管理がうまくできない
【こう伸ばそう!】
「形から入る」作戦でやる気をアップ! 好みの収納グッズを検討したり、計画表を作って準備するところから攻めましょう。慎重さからすぐに結論を出せないこともあるので、迷ったもの専用の「迷いボックス」もぜひ用意して!
左右タイプ 個性が大事!
【人と同じルールではうまくいかない個性派タイプ】
数字の世界を絵画で表わすような、ものごとを論理的に捉え、感覚的に表現するタイプ。発想や行動がユニークで個性的なため、共通点が見いだしにくいタイプでもあります。頭で理解していてもそのとおりに動けない、という自己矛盾も抱えやすく、情報収集が得意な反面、論理的に納得しないと動けない面も。「ほかの人はできているのに、なぜできないのか」と自分を責めることも多いのでは!?
【このタイプのよくある困りごと】
・ 論理的に納得しないと動けない
・ 煩雑な作業が苦手
・ 便利そうと思って買った収納グッズが使いこなせない
【こう伸ばそう!】
とにかく「マイルール」を見つけること。クローゼット内もアイテム別ではなく色別にするなど、自由な発想で! 自分さえ納得できていれば、「なぜこれがこんな所に?」という収納でも、ちゃんと使いこなせます。
左左タイプ コツコツ、きちんと
【整理上手な反面、大きな収納空間はカオスに!? 】
気持ちや感覚、デザインよりも、合理性や機能性を重視するタイプ。ストイックなため、ものを捨て過ぎてしまうこともあります。出したものを戻すなどのルーティーンが苦にならず、細かい分類収納やラベリングも大好き。一見片づけや収納が得意と思われがちですが、ルールや仕組みがないと、とたんにフリーズする面も。仕切られていない、決められていない空間が大の苦手なのです。
【このタイプのよくある困りごと】
・ 仕切りのない広い空間の整理が苦手
・ ストイックになり過ぎて捨て過ぎることがある
・ ルールがないと片づけられない
【こう伸ばそう!】
細かい仕切りがある小物ケースなども使いこなせるこのタイプは「迷ったら仕切る!」が上手な整理への近道。日用品などの買い置きはラベリングやリスト化で管理を。苦手な大空間はまずはエリアを分け、細かい所から考えて。
アウトプットの利き脳は、後天的に変わることも!
例えば経理の仕事で数字を毎日扱ううち、もともと右脳タイプだったのが、左脳寄りになるなど、トレーニングされることで利き脳が変化することがあります。下のリストで確認を!
【右脳タイプの特徴】
□一気にものごとを進めるのが好き
□ものごとを先延ばしにすることがよくある
□優先順位をつけるのが苦手
□「なんとかなる」と考えがち
□柔軟性を好む
□自由に意見を出し合うのが楽しい
□見える範囲にものを置こうとする
□同時に複数のことが実行できる
□作業にかかる時間を見積もるのが苦手
□書類を扱うことに苦手意識がある
□本は飛ばしながら読む
□買い物はメモを持たずに店内を見て回るほう
□ファイリングが苦手
□周りに人がいたほうが仕事がはかどる
□マニュアルは見ずにやろうとする
□約束の時間に到着できないことが多い
□毎日同じ作業をするのは好きではない
【左脳タイプの特徴】
□コツコツものごとを進めるほう
□ものごとを前倒しで計画・進行するのが好き
□優先順位をつけるのが得意
□何でも事前に計画を立てる
□「仕組み化」が好き
□プロジェクトを完成させるのが楽しい
□ものを常に定位置に戻す
□一度に1つのことだけをする
□予定を見通すことが楽にできる
□書類を扱うのが好き
□本は飛ばさずに読み進める
□買い物にはリストを作り、予定どおりに買う
□ファイリングが好き
□単独で仕事をするのが得意
□マニュアルがあれば、それに従う
□待ち合わせ時間には遅刻しない
□ルーティーンワークが苦にならない
チェックが3個以上多くついたほうが、後天的な利き脳です! 指組み、腕組みで分かった利き脳のうち、アウトプット脳をこの結果と置き換えて。腕組みの結果と違った場合、このチェックの結果を優先しましょう。
さて、あなたはどのタイプでしたか? これまでいろいろな収納法を試してみてしっくりきていないなら、ぜひ今回の結果を参考に、脳が得意な収納にシフトチェンジしてみて!